熱中症,基礎知識

“暑い”の限度を超すと熱中症に〜暑熱障害って?

暑熱障害(しょねつしょうがい)という病気をご存知ですか?
暑熱障害とは熱中症のことなのです。
太陽の強く暑い日差しの下、温度の高い環境の中にずっと居たり、屋外で労働作業やスポーツをすることによって体内で大量の熱が生産されます。
外部の気温の高さや影響を受け、自分の体温が高く暑くなることによって引き起こされるのが暑熱障害(熱中症)なのです。

熱中症は、温度の高い風が地域全体を広く覆うことにより高齢者が体調を崩したり、高温の部屋に乳幼児を放置していて発症することもあります。
ずっと日光に晒された状態や、温度の高い閉ざされた空間などでは、外気に上手く体が順応できず、体内に必要なミネラルや塩分が失われて発症するのです。
また脳の中枢とされる視床下部には体温の調節中枢があり、その機能が低下し、発汗が抑制され、体温が40度を超すことで死に至るといいます。

熱中症には、気温だけでなく湿度も関係していて、両方が共に高ければ熱中症を引き起こす確率は高くなり、厚生労働省が発表した熱中症統計から見ると、一年を通して湿度が高い我が国では7〜8月頃の午前11時〜午後5時頃の気候が危険とされています。

暑い高温環境で引き起こるとばかり思われている熱中症ですが、そればかりではありません。
確かに外部環境が一番強く影響を与えますが、他にも運動や部活中で体の筋肉から発生する熱や脱水の影響により、寒い環境下でも熱中症になる可能性があるのです。

体内で産生される熱と放散される熱

体内での異常がなく、正常にホルモンなどが機能しているときは、産生させる熱と放散される熱は等しく、体温を一定に保ちます。
体温は、脳の中枢とされる視床下部に調節中枢があり、体の体温が一定の外気温よりも高ければ、体内でつくられる熱を抑制し、体外へ熱を逃がしてやるために放散を刺激し、血管の拡張や発汗を促します。

逆に一定の外気温よりも体温が低いならば、体内の熱の産生を刺激し、体外へ放散される熱を抑制します。

体内で産生される熱とは

体内で正常に機能している細胞組織は、熱を産生する働きをしています。
寒い環境では、無意識に筋肉が反復と収縮を繰り返し、震えを起こして熱を産生します。
また非ふるえ産生と言って、筋肉運動を行わず、脂肪の燃焼を促進・代謝の亢進により熱を産生させることもしています。

放散される体内の熱

体内で産生された熱は、皮膚表面の毛穴などを通して汗として表出します。
皮膚表面からはいつも汗が蒸発して、体温を奪っています。
外部の気温が高い場合では交感神経の促進され、汗が皮膚表面に排出されて、熱を放散します。

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