熱中症,日射病

身体が熱に耐えられない?症状・治療

日射病は強い日差しの下で長時間労働作業をしていたり、日傘などの対策をしていない散歩やスポーツを行っていると起こります。
体内の水分が汗や呼気、尿となって大量に排泄されるために減少し、心臓に戻る血液量が減少し、心臓が体内に送り出す血液がないまま拍動を続けることにより、脱水症状を呈す疾患です。

症状を知ろう

日射病の症状としては目眩、呼吸の乱れ、頭痛、吐き気、血圧が上昇することによる顔面の紅潮、発汗がなく、皮膚が乾きサラサラし、病院に行かずに放置した場合には意識消失を起こし、死に至る危険性があります。

病院にて治療

入院治療にて輸液療法を行います。合併症には多臓器不全やショック、播種性血管内凝固症候群(重度の疾病が重なったため、血液凝固反応が活性化し、全身の小血管内にて微小の血栓が作られる病気)などがあり、対処・治療が必要となります。

意識障害や多臓器不全、播種性血管内凝固症候群、4時間以上続く昏睡状態は予後が不良とされています。

応急手当を学ぶ

涼しい室内や木陰に場所を移し、衣服を緩め、休息をとらせます。体温の上昇を抑えるために、首筋の頚動脈・ワキの下の腋下動脈・太ももの付け根の大腿動脈などの大きい動脈を水で濡らした冷たいタオルで冷まします。
動脈を直接冷ますことによって血液が冷え、体温を下げてくれます。

意識のある場合は、欲しがるだけの水分を摂取させてあげましょう。ジュースなどは糖分が多く、体内への水分の吸収率が悪く、摂取しすぎると血液の浸透圧が上昇します。
浸透圧の上昇により、体内の水分が細胞組織より血管内へと移動し、細胞組織の脱水が進むので、ジュースや清涼飲料水は避けましょう。

摂取させる飲み物は、冷たすぎないスポーツ飲料が適切でしょう。
体内が欲しているのはナトリウムやカリウムなどの電解質です。
発汗により水分と一緒に塩分を排泄しているので、電解質の含まれているスポーツ飲料は体内への吸収がスムーズに行われます。
スポーツ飲料が手元にない場合は、水に0.1〜0.2%(1〜2g/L)の塩を溶かした食塩水を摂取させるか、直接塩を舐めさせてください。

水分だけの摂取は、脱水症状時に一番欲している塩分が入っていないので、体内に存在するナトリウムが薄くなり、熱けいれんを引き起こす原因となります。
吐き気による水分摂取不可の場合は病院にて点滴治療が必要となります。

動脈のアイシングでも体温の上昇が収まらない場には熱射病を起こす可能性があり、意識障害が見られる場合も危険な状態なので、どちらもすぐに救急車を呼び、医療機関で適切な治療を受けましょう。

日射病と熱射病の違いとは?

日射病と熱射病は、ともに熱中症の中に分類される病気の一種です。
日射病は、暑い日の屋外で帽子などの対策をしないで太陽の光を直接浴び、太陽光の熱に体が耐え切れなくなったことにより過熱して起こります。

熱射病は、外気の温度が自分の体温よりも上昇し、外気の温度に自分の身体に熱が蓄積され、体温調節機能が対応し切れず支障をきたしたことを言います。

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