熱中症,熱けいれん

熱中症が起こす熱けいれんって何だろう?

熱けいれんは、外気の温度が高いときに屋外での激しい労働や運動などで誘発される筋肉の攣縮(れんしゅく:筋肉に一回の刺激を与えると、筋肉は一度収縮し、弛緩します。この運動を攣縮といい、筋肉の収縮にみられる基本タイプです)のこと言います。

発汗があるということは、体外へ塩分を排泄していることであり、体内のナトリウムは不足しています。そこに塩分や電解質などを含んでいない飲料水を摂取すると、体内の塩分濃度は更に下がり、低張性脱水症を起こします。
熱けいれんは、炎などを扱い熱のこもる作業所や建設業などの肉体労働者やスポーツ選手、自衛隊などの訓練生などに多く起こり、作業を終えた後の睡眠時や入浴中にも発症します。

低張性脱水症とは、体内から汗としてナトリウムが排泄させたために、血中の塩分濃度が降下している状態を言います。
喉の渇きや体温の上昇、皮膚乾燥が確認されないために脱水とは自覚できず、血圧の低下、倦怠感や吐き気、けいれんを起こす可能性があります。

熱けいれんに見られる症状

突発的に有痛性の筋攣縮が四肢の筋肉に起こります。
そのほかにも頭痛・嘔吐・吐き気・顔面蒼白・目眩・倦怠感・血圧低下などの症状を呈し、体温の急激な上昇はなく、平熱くらいで、発汗と皮膚の蒼白(皮膚温度は冷たくない)、脈は除脈と頻脈が見られます。全身性のけいれんを引き起こすことはありません。

また、内臓や血管などの壁の役割をしている筋肉を平滑筋と言いますが、この筋肉も攣縮を起こし、腹痛や嘔吐などの症状が引き起こされます。
しかし筋緊張や硬直が起こるために痛みが激しく、手足を使うことが出来ないこともあります。稀にですが、筋肉の攣縮が激しく、筋肉の細胞が崩れたことによる意識障害や赤色尿などがみられる場合もあります。

熱けいれんの治療と応急処置

けいれんや症状は数分〜数時間で回復をみせますが、けいれんが生じてから症状の悪化や改善の傾向が見られない場合は医療機関で治療を受けましょう。
病院では、水分・電解質を点滴治療によって摂取します。
静脈から塩分やブドウ糖、乳酸加リンゲルという薬液の補給を行います。

熱中症に分類される他の疾患同様に、涼しい所へ場所を移し休ませます。
水分などの体液が減少していることにより循環血液量も減少し、顔面蒼白など血圧の低下が見られる場合は足元を高くし、衣服を緩めてあげましょう。

また、どの熱中症症状にも共通して言えるのが、水分補給です。
熱けいれんなどの熱中症症状を引き起こす前にマメに水分補給を行うことが大事なのですが、疾病を発症させた場合、意識があり、吐き気がないときにはスポーツドリンク、もしくは食塩(0.1〜0.2%)を溶かした水を摂取させてください。
攣縮の起きた筋肉を伸ばしたり、四肢末梢からマッサージを行うことも症状改善に効果があります。

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